HTTPの歴史と概要をまとめてみた

HTTPは、Webでクライアントとサーバが通信するときに使用される
アプリケーション層のプロトコル


Webの普及によってより多くの機能がHTTPに求められるようになってきた。

 

現在ではHTTP/1.1が主流
HTTP/2やHTTP/3も実装が進んでいる。

 

【 HTTP/0.9 】

HTTP/0.9はサーバからデータを取得する機能しかなく、非常に簡素なプロトコルでした。
現在ではほとんど使われていない。

 

【 HTTP/1.0 】

HTTP/0.9に多少の機能が追加され、HTTP/1.0からRFCで正式に定義されるようになりました。
HTTP/1.0からは、HTTP/0.9と区別するためプロトコルにバージョンを含めるようになりました。

まだ機能が不足していたのと、そのあとに発表されたHTTP/1.1が主流となって
現在ではほとんど利用されていない。

 

【 HTTP/1.1 】

HTTP/1.0発表からしばらく経って、HTTP/1.1が発表されました。
その後2回の改定を経て今に至ります。
HTTPの現在の主流のプロトコルで、通常HTTPといえばHTTP/1.1を指すことが多いです。

 

【 HTTP/2 】

HTTP/2はHTTP/1.1と後方互換性を維持したまま、高速な通信ができるプロトコルになっている。
クライアントが対応していればHTTP/2による通信をして、
クライアントが対応していなければHTTP/1.1の通信をするので共存ができます。

ヘッダの圧縮や、パイプラインと呼ばれる通信の多重化技術を使って、
HTTP/1.1よりも高速な通信を実現しています。

 

【 HTTP/3 】

HTTP/3はHTTP/2からさらに高速化を実現するために実装されるプロトコルです。
従来のHTTPはトランスポート層プロトコルとしてTCPを使用していましたが、
HTTP/3では新たにQUICを使用しています。

QUICを使用することでTCPでは限界のあった通信速度改善が見込まれ、
HTTP/2よりも高速な通信が期待できます。