【インターネットの歴史】
【 ARPANETの誕生 】
コンピュータによる通信が普及する前の主な通信手段は、電話の回線網でした。
遠隔の電話をつなげるために使われたのが回線交換方式で2台の電話が直接電気的につながって通信する方式でした。
コンピュータが登場してからは、電話のように電気でつなげるやり方ではなく、
通信したいデータを分割して転送する方法が考案されていました。
この分割したネットワーク上のデータのことをパケットと呼びます。
パケット交換方式では、遠隔のコンピュータが直接接続するのではなく、複数のマシンを経由して通信する方法が開発されました。
これがインターネットの前身となるARPANETです。
ARPANETでは複数のマシンを経由してパケットをやり取りするため、
遠隔のコンピュータと通信するときに複数の経路が存在します。
これにより、どこかのマシンに異常が発生しても別の経路で通信することが可能になり
耐障害性の高いネットワークを構築することが可能になりました。
【 インターネットの誕生 】
ARPANETの研究と並行して、世界では様々なコンピュータネットワークの研究が進みました。
幅広く相互接続するグローバルなネットワークを構築するためには、それらを統合する技術が必要でした。そんな中で誕生したのが、インターネットプロトコルスイートです。
プロトコルは通信規格のことで、スイートは一式を意味します。
ですのでインターネットプロトコルスイートはインターネットで使われるプロトコル群のことになります。
インターネットプロトコルスイートは異なるネットワークの相互接続を容易に実現できました。
そして世界中のコンピュータがどんどんインターネットプロトコルスイートを使って接続されていき、現代のインターネットへと発展していきます。
インターネットプロトコルスイート
インターネットプロトコルスイートで使われているプロトコルはいくつかの階層に分かれていて、
上位層のプロトコルが下位層のプロトコルを隠蔽することによって通信を実現しています。
これをカプセル化と言います。
カプセル化によって階層のプロトコルは隠蔽されるので、上位層のプロトコルを意識しないで自分の通信のみに注力ができます。このような階層構造を持つことで、異なるネットワーク同士でも容易にそうお接続ができるようになっています。